今日も終わる事の無い研究と仕事に追われている科学班。
「リーバーさん!」
「あーい」
「・・・また化学式との格闘ですか」
返事を返すと、遠慮深げに手元の化学式を覗いた。
「ああ、か」
「うっわ・・・凄い数・・・」
は永遠と続くような化学式に顔を青ざめ、邪魔してごめんなさい、と先を諭した。
「いや、そろそろ手、休めようと思ってた所・・・って、何それ?」
彼女の手の中に納まっているものを見て、怪訝な表情で聞いた。
「あ、ポッキーっていうお菓子です!何か、11月11日のおいしいイベントだ、ってジェリーさんが作ってくれたんですよ」
嬉しそうにそのポッキーというものをオレの目の前に出して見せた。
「食べますか?」
「・・・・・・11月11日ってもう過ぎて「美味しいですよ」
「・・・・・」
「・・・・・」
「も・・・貰っていい?」
「幸せのおすそ分けです☆」
ペーパーナフキンに包んだポッキーを机の上に置いた。
2つある内の1つを取り、かじりついた。
「でも、オレが食っていいのか?」
「じゃあ、半分だけ食べていいですか?」
「ああ」
「いただきま〜す」
そう言うとオレが加えていたポッキーの先端の方に齧り付き、ポリポリと愉快な音を立てながら食べ始めた。
徐々に近づいてくる彼女の顔に心拍数が上がる。
半分辺りまで来た所で止まり、口を離した。
「ごちそうさまです。おいしいですよね、これ」
そうやって彼女は美味しそうに言うけれど。
別の意味でもおいしいよな、これは。
―あとがき―
初のリーバーさん夢・・・短くてショボい・・・